いい医者・いい病院の見分け方

南淵明宏著
大和成和病院
心臓病センター長

二見書房
\1,600(税別)

 「ブラックジャックによろしく」のモデルとして著名な南淵明宏医師が医療界への驚くべき実態を明かしつつ、名医選びの賢い患者学を提言

 患者さんにとって、いい病院やいい医者との出会いは簡単ではありません。近くの病院で診察を受けたら実はヤブ医者だったという経験は、誰しもが身に覚えのあるところではないでしょうか。大病院で信じられないような医療ミスが連発し、名医とされる大学教授が不祥事を起こす。新聞やテレビでこのようなニュースが毎日のように報道されるようになり、「大病院や大学教授だからといって安心できない」ということに患者も気づき始めています。
 ではいったい何を基準に「いい病院」や「いい医者」を選べばいいのか。これは患者がいま、もっとも関心を寄せていることのひとつでしょう。ここで問題になってくるのは「情報を読み解く力」です。いくら病院や医者についての情報が増えても、それを的確に分析して判断することができなければ宝の持ち腐れです。いい病院やいい医者と出会うためには、患者も医療についての知識を蓄えて情報に対応していかなければなりません。患者はどんな情報をどのように判断すればいいのか。私が本書で伝えたいのはまさにこの点です。  

「認定医」「専門医」という肩書きに騙されるな!
病院の実力は看護師への「出口調査」で事前にチェックせよ!
外科医の実力は執刀数だ!
大病院信仰は捨てよう!
最新医療設備が整っているからといって「いい病院」とはかぎらない!
医師は肩書きではなく、医者自身のスペック(技能)で選べ!
手術件数の多い医者・病院を探せ!
カルテを開示している病院を選べ!
研究熱心な医者ではなく、臨床熱心な医者を選べ!
セカンドオピニオン可能な医者を探せ!
もしも救急で研修医にあたってしまったら!
病院のレベルは医者の乗る車でわかる!
こういう病院が危ない!
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