10年間の苦しみから解放  河野 勝(横浜市)

 私は21年ほど前、ゴルフ場でいきなり胸が苦しくなって吐き気に悩まされました。額に脂汗がにじみ、身体の持っていき場がない感覚に襲われ、以後、そうした症状がたびたび続きました。平成元年の大晦日、初詣に行こうとしたら息苦しくて起きあがれませn。三が日明けに大学病院で検査したところ、「狭心症」と診断されました。 
 私はタバコを止め食事も野菜中心に切り替えましたが、一向に良くならなりません。「手術できませんか」と医者に訴えても「誰が手術するんだね」とさえ言われました。
 散歩の間も舌下錠を飲むありさまで、家の近くで始まった地下鉄工事を見ながら、「電車が走るまで生きていられるかな」と死の恐怖にさいなまれていました。
 平成10年7月、知人の紹介で南淵先生の手術を受けました。「この10年間の苦しみは一体何だったんだろう」と思うほど元気になり、今は楽しく仕事を続ける毎日です。私は「縁あって南淵先生を紹介されましたが、命を助けていただいたので足を向けて寝れないと思っています。これからは先生に患者を紹介しながら、生まれ変わったつもりで頑張りたいと思っています。(2001年11月5日・藤沢市民会館)