明るく前向きで不安など感じさせない幹事の皆さん        佐藤重夫

 新米幹事の佐藤重夫です。私は、突然激しい動悸に襲われて思いも寄らぬ心臓手術へ! 2011年3月末、東京ハートセンターの南淵明宏先生のご執刀により、冠動脈の1本から分岐して肺に広がった血管の閉塞手術を受けました。珍しい症例だが稀にあるとの先生のご説明です。
 退院してから、東京ハートセンターのコーディネーターの深津さんからお電話を頂戴して「5月1日に考心会という会があるので良かったら参加してください」と案内されました。
南淵先生の講演も興味深く心臓病の知識などまったくない私にとって、心臓病といってもいろいろなことがあるのだと初めて認識した次第です。
 帰りに鶴間駅のホームで、同じ考心会の袋を持ったご夫婦が声を掛けてくださって、わずか二駅でしたがお互いの病状などを話し合い、何か元気をいただいた気がしました。初めての事なのでお名前もお聞きせずに失礼してしまいました。先生の素晴らしい講演と言い、考心会に入会させていただいて良かったと思う一日でした。
 その年の11月3日、考心会の15周年記念講演会があり、受付で南淵先生にご挨拶をすると「丁度いい、会長を紹介するから」と連れて行かれ、予期もしない幹事を引き受ける破目になってしまいました。
 幹事になって一番驚いた事は、幹事の皆さんがご自身は心臓病と壮絶な戦いをしているのにも拘わらず、明るくて前向きでそんな不安など全く感じさせない方ばかりでした。
 幹事会では、何か皆さんのお役に立てないか、会員の皆さんはどんな情報が欲しいのだろうか、患者同士が話し合える機会がもっとあったらいい、これを原点に「心のひろば」を昨年から始めました。ご承諾をいただいた方だけですが、お名前、連絡先、病名、手術の内容、コメントなどを開示して、会員同士の交流を促進し、同じような症例や手術を受けた方が、お互いに情報交換しあうことによって、病気に対する知識を深め、体調管理や再発防止に役立つのではないだろうかとの考えから始めたものです。
 「心のひろば」が活用されて、皆さんの心の中の悩みや疑問そして不安が解消されることや、また何かご参考になるものがあれば幸いだと思っています。
 現在、幹事会が抱えている課題は、幹事会15〜16人程度の会議室の確保、予算からして公的施設の利用を考えていますが総会やグループ討論の会場の確保です。(2013.6.2)