盛大に10周年記念講演会開催  2006年10月29日

米田正始先生と南淵明宏先生が講演

 考心会の「創立10周年記念講演会」が10月29日午後1時から、小田急ホテルセンチュリー相模大野で盛大に開かれました。当日は会員とその家族、大和成和病院からも南淵先生ほか医師、看護師、職員のご出席をいただき、500名を超える過去最高の参加者となりました。受付では、10周年記念事業の一環として出版された会員の体験集『心臓病との闘い―地獄を見た72人の記録』が出席者に配布されました。
 最初に頓宮会長があいさつに立ち、「無事に10周年を迎えることが出来たのは、会員の皆様方のご協力のたまもので、深く感謝しています。南淵先生は一貫して、患者のための医療に専心され、医療業界の改革にも先頭に立って取り組んで来られました。考心会の会員が発足時の121名から1,000名を超えるにまで成長したのは、そうした先生の思いとサポートが根底にあったからでもあります。私たちは、自分が手術を受けていい先生に巡り合って、無事に退院して、健康な生活を営むことができたということを自分だけの喜びにしないで、皆さんの周りにいらっしゃる方にもぜひ分かち与えていただきたい。考心会はこの10年の間に講演会、アンケート調査、パネルディスカッション、体験発表などさまざまなことに取り組んでまいりました。これからも会員同士がいろいろなことを話し合うことによって、悩みや問題を解決し、心身ともに癒す会にしてまいりたい」と述べました。
 講演では大和成和病院心臓病センターの南淵明宏先生が、
「患者さんのこと。これからの医療のこと」と題して講演され、医療業界の実態と、今後の取り組むべき方向性についてお話しをされました。また。京都大学医学部心臓血管外科教授の米田正始先生は「心臓外科治療の新たな試み―これまで見捨てられていた患者さんに光を」と題して講演され、心臓外科手術の最新治療について、数々の症例をもとに画像を交えてお話をされ、出席者に大きな希望と深い感銘を与えました。
 また、質疑応答では、大動脈解離や心房細動などについての質問があり、南淵先生と米田先生は自らの手術経験と持論を踏まえながら、分かりやすい説明をされていました。
 この後、考心会会員でもあるバイオリニストの穴澤雄介さんとピアニストの安保万美さんを招いてミニコンサートが行われ、心が癒される美しいクラシックの音色に、参加者は大きな拍手を送っていました。

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